歯科医院のホームページ制作を歯科界ITの第一人者が語る

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まずは、Googleの仕組みをお話しましょう。Googleの表示順は、「PageRank」という指標を元に決定されます。

このPageRankというのは、あなたのホームページに対する人気投票みたいなもので、あなたのホームページをリンクしているホームページが多ければ多いほど、このPageRankは高くなります。

従って、GoogleのSEO対策その1は、「一生懸命リンク依頼をして、あなたのサイトをリンクしてくれるホームページを増やすこと」です。

通常リンク依頼というのは、リンク先経由でアクセスを増やそうという目的で行われるケースが多いのです。

いわゆる「相互リンクしてください」というパターンで、あなたもリンク依頼を受けたことがあると思います。

しかし、このリンク先経由のアクセスは先方のアクセス数に依存しますから、あまり効果が高い方法とはいえません。

でも、このGoogleの「PageRank」をあげるという観点からは、リンク依頼は大変効果的な方法です。

かなり地道で、手間のかかる作業なのですが、会社の部下に指示して、片っ端からリンクしてくれそうなホームページに、リンク依頼をお願いしましょう。

依頼先のたとえ10%しかリンクしてくれなかったとしても、リンク数が増えれば、GoogleのPageRankはアップします。

その結果、Googleでの上位表示が可能となり、アクセスアップへとつながっていくのです。

結構手間がかかりますし、効果がすぐにあらわれるわけではないですが、地道にがんばりましょう。

なお、PageRankについて詳しい技術解説を勉強したい人は、Googleのヘルプ解説を参照してみて下さい。

さて、リンク依頼が一通り終わったら、次に「検索キーワードの洗い出し」を行いましょう。

アクセス者の多くは、検索をする時に、表示されたすべての検索結果を参照するわけではありません。

検索結果の最初の何件かをクリックしてみて、その中に目的のホームページがあれば、そこで検索は終了します。

逆に10〜20件くらい見てみてよさそうなのがなかったら、キーワードを変更して、新たに検索しなおします。

従って、自社のホームページにGoogleからのアクセスを増やしたいのであれば、“特定のキーワード”で“上位に表示される”ということが重要になります。

例えば、先ほどの私の「シニアネット」というホームページですが、これはシニアの人むけのホームページです。

当然「シニア」というキーワードを入力した時に、検索結果の上位に表示されれば、シニア向けのホームページを探している人にアクセスしてもらえる可能性が高まります。

ここでポイントになるのが、“アクセスしてほしいユーザーが検索しそうなキーワードについて、上位表示される”ということです。

先ほどの例だと、例えば“中学生”といったキーワードの検索結果で上位に表示されても、まったく関係ない人しかアクセスしてこないわけです。

先ほどもお話ししましたが、“アクセスを増やす”というのは、“自分が来てほしい人のアクセスを増やす”ということです。

そのためには、自分が来てほしい人が“検索しそうなキーワード”を入力したときに、検索ホームページで上位表示されるようにしなければなりません。

アクセスが多くても商売に結びつかないのでは何もなりませんから、いたずらにアクセス数を追い求めるのではなく、先ほども述べたように

1)ホームページのターゲット顧客を明確にする
2)ターゲット顧客が入力しそうな検索キーワードを洗い出す
3)その検索キーワードが入力された時に、表示結果上位を目指す

といったアプローチをとりましょう。(再三繰り返しますが、これがアクセスアップの一番大切なポイントです)

さて検索キーワードの洗い出しが終わったら、その検索キーワードを使って、上位表示するためにホームページに「細工」を行います。

一番効果があるのが、コンテンツのページタイトルに、その検索キーワードを含めることです。

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【1】 まずは、Google(http://www.google.co.jp)で、歯周病 新潟 と入力して検索してみてください。

検索結果の上位に、歯科・新潟市西区で歯周病に取り組む、わしざわ歯科

と、いうのが表示されます。これが私の医院のホームページです。

 

【2】 次に、私のホームページにアクセスしてみてください。

下記のURLをクリックして、上記「わしざわ歯科」にアクセスしてみてください。

http://www.nwdc.jp/

わしざわ歯科というホームページが開くと思います。

【3】 開いたHPのウィンドウの左上を見て下さい。

ウィンドウのタイトルバーに、「歯科・新潟市西区で歯周病に取り組む、わしざわ歯科は新潟大学正門手前」と表示されていると思います。

この名前は、そうです、Googleに表示されるタイトルと同じなのです。

Googleは、このウィンドウのタイトルバーの表示内容を、検索結果に表示します。

そしてこのタイトルバーの中に「検索キーワード」が含まれていると、より「上位」に表示してくれるのです。

Googleとしては、「ページのタイトル」、即ち「ウィンドウのタイトルバーの表示項目」に含まれているキーワードは、「非常に重要な単語」だと判断します。

その結果、検索に指定されたキーワードが、ウィンドウのタイトルバーに含まれていると、より重要なページだと思って、検索結果の上位に表示してくれるのです。

さて、ここからは少し技術論になりますが、ホームページのウィンドウのタイトルバーに表示される内容を変更する方法をお教えしましょう。

もし自分でホームページを作っていない人は、担当者に以下の文書を転送してくださいね。

さて、ページの「HTMLソース」というものの中に、「HEADER」という場所があります。

その中の、「TITLE」という場所で指定されている文字が、ウィンドウのタイトルバーに表示されます。

先ほどの「わしざわ歯科」だと、こんな感じです。

ここの  に囲まれた部分が、タイトルバーに表示されるというわけです。

たったこれだけでも、かなりの効果がありますから、あなたも今すぐ「TITLE」欄を変更して、アクセスアップを目指しましょう。

最後にもう一つ、特定の検索キーワードで上位表示させるためのポイントをお話ししましょう。

それは、「ページ内の最初の方に、日本語として不自然にならないようにキーワードを意識して散りばめる」という方法です。

毎回例として取り上げている、私の「わしざわ歯科」ですが、このホームページは「歯周病」「新潟」というキーワードで検索ホームページ対策を行いました。

そのために、先ほどの「ページタイトル」に加え、トップページの最初の部分で「歯周病」「新潟」というキーワードを多用しています。

詳細は http://www.nwdc.jp/ をご参照いただくとして、コンテンツの最初の部分はこんな感じです。

新潟市西区、新潟大学正門手前のわしざわ歯科では歯周病を薬で治す歯周内科治療を取り入れています。顕微鏡でお口の中の歯周病菌を調べお薬を処方します。患者さんの10人に9人が7〜10日間で除菌に成功しています。短期間で痛みもない治療方法です。

上の文書を見ていただくとわかるように、最初の10行の中で、「歯周病」というキーワードが、何度か登場します。

Google等の検索エンジンは、文書内の「キーワード出現頻度」を順位判定の一つの指標としています。

何回も登場するキーワードは、そのページにおける「重要単語」だと判断するのです。

私の場合だと「歯周病」という単語が頻出しますので、Googleは「このホームページは“歯周病”について書かれたページだ」と思うわけですね。

ただし、多ければよいというわけではなく、あまり多くのキーワードを詰め込みすぎてしまうと、検索サイトに「怪しいページ」と判断されてしまい、大幅な順位の下落やインデックスから削除されるなどという重いペナルティを課せられる可能性があるので注意が必要です。

また、「ページの最初の方には重要な情報が記載されている」というロジックも働いており、同じ回数だけキーワードが登場しても、ページの最初に登場した方がより重み付けが高いのです。

そのため、ライバルホームページとあなたのホームページで、同一の「キーワード」を利用していたとすると、

ページの、より最初の部分で

文章を読んだときに不自然でない程度、若干多めに

そのキーワードを利用したホームページの方が、上位に表示される可能性が高くなります。

以上、Googleの上位表示のポイントのうち、代表的なものをお話ししてきました。

考え方自体はそれほど難しくないですから、是非あなたのホームページのコンテンツを少しだけ変更して、検索ホームページの上位表示を目指してくださいね。


さて続いては、ホームページへのリピートアクセスを通じたアクセスアップについて考えてみましょう。

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