歯科医院のホームページ制作を歯科界ITの第一人者が語る
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ホームページの「アクセスアップ」というのは、実店舗における「集客」にあたります。
実店舗で商売する場合に、来店客が一人もいないと全く商売にならないように、ホームページもアクセスしてくれる人がいなければ、ホームページを作った甲斐がありません。
この意味で「アクセスアップ」というのは、商用ホームページを商売に結びつける「最初の一歩」になります。
実店舗の商売で「集客」が大切なように、ホームページでも「アクセスアップ」は最重要項目の一つです。
そして継続的に「アクセスアップ」を心がけている会社は、ホームページを商売に結びつけるのはそれほど難しくないのです。
さて「アクセスアップ」を検討する場合に一番大切なのは、「アクセスアップの考え方」をきちんと理解することです。
アクセスアップというと技術的な話になりがちなのですが、アクセスアップの「テクニック」を磨くだけではなく、アクセスアップの考え方をしっかりと身につけましょう。
「アクセスはあるけど、ホームページが商売につながらない」という人と、「アクセスが増えた結果、売上も増えました」という人との違いは、この「アクセスアップの考え方」を理解しているかどうかです。
といっても、アクセスアップは決して難しいことではありません。
考え方を理解して、きちんとしたアクセスアップ対策を実施すれば、ホームページのアクセスを増やすのはそれほど難しくないのです。
あらかじめ理解しておきたい「アクセスアップの考え方」について解説します。
まず最初に、ホームページのアクセスアップを実店舗の集客方法と比較しながら説明してみましょう。
アクセスアップというと、「検索サイトでの上位表示」にばかり、みなさん関心がいきがちなのですが、少し見方を変えて、実店舗との比較でお話ししてみます。
実店舗の集客方法
ホームページにおける「アクセス」というのは、実店舗における「集客」に当たります。
さて通常店舗で集客する際は、大きく3つの方法があります。
実店舗での集客方法の一つ目は、人通りの多い場所に出店することにより、自然と通行客に来店していただく方法で、ここでは「自然集客」と呼びます。
この方法は、「立地」がすべてで、田んぼの真ん中に出店しても誰も来店してくれませんが、駅前であれば放っておいてもお客さんはやってきます。
ただし当然、良い立地はテナント料も高いですから、集客とコストのバーターとなってきます。
二つ目は、チラシ等を利用して集客する方法で、ここでは「広告集客」と呼びましょう。
折込みチラシやポスティングのチラシ、あるいは新聞や雑誌への広告掲載という手段により、こちらから積極的に来店を促す集客方法です。
この集客方法の場合、広告費用がかかりますから、コストと効果の分析がポイントになります。
三つ目は、一度来店してくれた人に、再度来店してもらう方法で、ここでは「リピート集客」と呼びます。
前述の立地や広告を通じて、一度来店してくれた人が、その店を気に入ってくれて、再度来店してくれるパターンです。
集客としては、この方法はそれほどお金がかかりませんから、最もコストパフォーマンスのよい集客方法ということになります。
さて、ホームページの集客(アクセスアップ)も、同じようにこの3つのパターンの組み合わせになります。
まず一つ目の「自然集客」について考えてみましょう。
実は、インターネット上のホームページでは少し実店舗と事情が違います。
インターネットでは「立地」という概念がありません。
実店舗では大通りに出店すれば必ず店の前を人が通ります。
でもインターネットでは、ホームページの前を通ってくれる人は「0人」です。
実店舗では道を歩いていれば、嫌でも新装開店の店は目に入ってきます。
でもホームページの場合は、ホームページを開設したということを誰も知りません。
誰も知らないので、当然新しいホームページにアクセスする人は誰もいない、という訳です。
そのため、インターネットでは、「自分のホームページの存在を知ってもらう」ということが非常に重要になります。
この「自分のホームページの存在を知ってもらう」ための自然集客(アクセスアップ)の手段としては、「リンクによる自然集客」と「検索サイトによる自然集客」の二つがあります。
リンク自然集客とは、他のサイトにあなたのホームページアドレスをリンクしてもらい、そのサイト経由であなたのホームページにアクセスさせる方法です。
「大通りに出店して、自然と人が来店してくれるのを待つ」
という実店舗の自然集客のイメージに対し、
「たくさん来店している他のお店の前で、店舗の住所(URL=ホームページアドレス)を記した看板を掲げて、自分の店(ホームページ)に連れてくる」
というイメージです。
ここでいう「他のお店」というのが、インターネットでは、既にアクセス数の多い「人気サイト」に当たります。
各種の「検索サイト」や、「ポータルサイト」、あるいはその道の「専門サイト」や各種行政機関の「情報サイト」です。
こうしたアクセスの多い人気サイトに、御社のホームページを「リンク」してもらう訳です。
人気サイト以外にも、知り合いのサイトや、同業者のサイト、公的な行政機関のサイト等、とにかくたくさんのサイトにあなたのホームページをリンクしてもらいましょう。
このリンクしてもらうサイトは、多ければ多いほど良いです。
当面の目標としては、100位のサイトからリンクしてもらえるように頑張りましょう。
多くのサイトにリンクしてもらうことにより、自らアクセス(=実店舗での来店客)を作り出す訳ですね。
さて、他のサイトにリンクしてもらって、そのサイト経由のアクセスを増やすという「リンク自然集客」とは別に、検索サイト経由で集客する「検索サイト自然集客」を考えてみましょう。
何か情報を探している人は、検索サイトで検索を行います。
そして検索結果で上位表示されると、検索した人がその表示結果上のリンク経由であなたのホームページにアクセスしてきます。
この検索サイトも、先ほどの「リンク自然集客」の一形態です。
「検索サイト」という膨大な「リンク集」の中から、任意のキーワードに合致するホームページのリンクだけを抽出して表示するのが、検索サイトなのです。
この検索サイト経由の集客は、うまくいくとかなりのアクセス数を稼げます。
ただし、アクセス数を増やすためには、検索結果の上位に表示されるのが必須事項です。
そして同じように検索サイトでの上位表示を狙うサイトも多いですから、非常に競争の激しい世界だともいえます。
とはいえ、ひとたび特定のキーワードで検索サイトの上位表示を勝ち取れば、後はある程度放っておいても「自然」に集客できる方法です。
以上の「自然集客」は、自然とアクセスをしてもらうための集客方法でした。
しかしこの自然集客では、ある程度で集客(アクセス数)は頭打ちになります。
実店舗でも、いくら立地が良くても、自然集客だけでは、店の前を通るお客さんの数により上限が決まってしまいます。
そこで多くのお店では、新聞チラシ等の「広告集客」を併用して、お客さんをさらに増やそうとします。
インターネットでもアクセス数を増やすために、広告という集客方法がよく利用されます。
インターネットでは広告手段として、「バナー広告」「メルマガ広告」「検索キーワード広告」といった各種の広告が利用可能です。
インターネットの場合、お金をかけない「自然集客」をメインに考えるかたが多いですが、反応が取れる、反応率が高い(=成約率(コンバージョンレート)が良い)ホームページをお持ちのかたは、広告による集客を併用すれば、売上げの成長を加速することができます。
店舗でもお客さんに、再度来店してもらうことが来店客数に大きく影響するように、ホームページのアクセスも「リピートアクセス」でかなり差が出ます。
ところがホームページの場合は、リピートアクセスしてもらうのが、かなり難しいのです。
実店舗の場合はそのお店の場所を大抵覚えています。
「あの角を曲がった先の、緑の看板のお店」というふうに、「何となくあの辺だ」というのを覚えていますから、次にその店に行きたくなったときにも、それほどトラブルなく来店することができるのです。
ところがホームページの場合はそうはいきません。
ホームページにアクセスするには、ホームページアドレス(URL)を入力する必要がありますが、これを覚えている人はほとんどいません。
実店舗の場合は「だいたいあの辺」で目的地に到達できますが、ホームページの場合は「ホームページアドレス」の「全ての文字」が正しくなければ、あなたのホームページは表示されないのです。
たった1文字違っただけで、あなたのホームページは決して表示されないのです。
従って、ホームページでリピートアクセスしてもらうためには、実店舗のリピート集客とは違った仕組みが必要になってきます。
さてホームページのアクセスアップの考え方をご理解いただいたところで、アクセスアップを実現するための、具体的なSEOの方法について考えてみましょう。